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旧農林省蚕糸試験場新庄支場庁舎
お客様を迎える場所として使用されていた旧農林省蚕糸試験場新庄支場庁舎。現在は貸館の受付等を行う事務所としての役割だけではなく、試験場時代の道具等を展示し、蚕糸研究機関としての歴史を伝える資料館としての役割も担っています。
館内イメージ

これまでのあゆみ
竣工年
1934年(昭和9年)12月
当時の使われ方

▲ 集合写真
大切なお客様を迎える所長室、図書室、事務室、会議室がある場所として使用されました。
豪雪地帯であった新庄。冬季間は、蚕の飼育ができなかったため、1年の研究成果をまとめ、本場で行われた成果発表会や会議に出席したり、日本蚕糸学会に出席したりしていました。また、論文の作成も行っていました。

▲ 農林省蚕業試験場(のちの蚕糸試験場)場⻑・平塚栄吉氏
東側の奥に所長室があり、その部屋には農林省蚕業試験場(のちの蚕糸試験場)場長・平塚栄吉氏の写真が飾られていました。

▲ 所⻑室
所長室は、国からの大切なお客様を迎えるための部屋としても大切な役割を持ちました。所長は、原蚕製造が良好にできていることとよい研究成果があることを室長とともに説明し、次年度の予算を少しでも多く獲得するよう努めました。
庶務の事務室もあり、会計、庶務の仕事、受け付け等を行っていました。

▲ 一般公開の様子

▲ 玄関ポーチ
養蚕の視察で訪れる国の職員や研究者、当時の職員等は玄関前で記念撮影を行うことが多かったそうです。門と玄関の間には、立派な松の木と伽羅の木が植えられ格式高い印象を与えます。冬には厳重な雪囲いが施され、シンボルの一つとして大切にされてきました。

▲ 松と伽羅

▲ 伽羅の手入れ







