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旧農林省蚕糸試験場新庄支場 門及び塀
蚕糸試験場の職員は出勤時にこの表門を通り、各々の担当業務を行う棟に向かったとされています。看板は違うものの、現在も当時のまま門と塀が残っております。

これまでのあゆみ
竣工年
1934年(昭和9年)12月
当時の使われ方
凛とした門前
職員は出勤時にこの表門を通り、各々の担当業務を行う棟に向かったとされます。
門柱はコンクリート造角柱で胴部はスクラッチタイル貼り。スクラッチタイルとは、多数の細い溝の模様があるタイルのことで、かつてはスダレ煉瓦とも呼ばれ、スクラッチタイルは、煉瓦からタイルに変わる際の過渡期に使われた建材です。

▲ 表門(秋)

▲ 表門(冬)

▲ 表門(上空から)

▲ 歴代の看板
帝国ホテル旧本館には煉瓦ではなく、このスクラッチ煉瓦が用いられ、世界で初めて外壁にスクラッチタイルを用いたとされています。1923年(大正12年)の関東大震災で帝国ホテルの旧本館が無傷だったこともあり、震災復興時の建築には多用され、当時、全国の官公庁や銀行、大学施設などにも使われました。

